柏木: バイオマス発電は今、ちょっとしたバブル状態にあります。2017年3月末時点で、バイオマス発電の設備認定容量は1242万kWと前月(596万kW)の2倍以上に拡大しました。固定価格買い取り制度において、木質バイオマスの買い取り価格が2017年10月に引き下げられるのを見込み、駆け込みで認定申請した事業者が相次いだのが理由です。再生可能エネルギーはこれまで太陽光、バイオマスと普及してきましたが、私は地熱にも大いに期待しています。
小渕: 私も地元の皆さんにはぜひ地熱に取り組んでほしいと思っているところです。草津温泉のような有数の温泉地もありますから。けれど地元の方たちの発想は逆。「地熱発電して温泉の熱が逃げてしまったらどうするんだ」となってしまいます。

「地熱は変動性がなく一定に生まれるエネルギーなので、夜間、電力需要が少ない時間帯に水素をつくって貯めておくことができます。昼間にその水素をコージェネで電気と熱に変えて使えばゼロエミッション型のエネルギーシステムが構築できます」(柏木氏)
柏木: 地熱と温泉とでは利用する地層の深さが違いますから、地熱発電を利用しても温泉に影響することはありません。どこかの地域で成功モデルを見せられるといいですね。地熱は太陽光や風力と異なり、変動性がなく一定に生まれるエネルギーなので、夜間、電力需要が少ない時間帯に水素をつくって貯めておくことができます。昼間にその水素をコージェネで電気と熱に変えて使えばゼロエミッション型のエネルギーシステムが構築できます。
小渕: 地熱は北海道から九州まで日本中が利用できる数少ない資源であり、有効活用したいですよね。
私は2016年夏、オーストラリアに視察に行ったのですが、改めて、日本はなんて資源に乏しい国だろうと痛感しました。オーストラリアでは天然ガスが出るし、石炭は山ほどあります。加えて太陽の照り方も風の吹き方も日本とはちがって強烈です。本当に資源が豊かです。でも不思議なことに、そんなに資源豊富でも、オーストラリアでは停電が起きるんですね。それを考えると、日本は資源がない中で本当によくやってきたと感じます。技術でカバーしながら省エネを徹底し、安定したエネルギーシステムを構築し、運営してきました。この日本の技術力と創意工夫とをもってすれば、将来のエネルギー産業にはもっともっと期待できると思います。