初代学生の僕たちが「APUらしさ」を創りました
地域貢献の究極は、"九州府"府知事になることです

大分県企画振興部
国際政策課 海外戦略班 主任
猿渡崇人さん

大分の魅力を世界に発信していく仕事

卒業後は、コンサルティング会社のアクセンチュアに入り、コンサルタントになりました。

APUでは、各国の留学生が祖国をすごく大事にしていました。彼ら彼女らの自分の国・地域をよくしたいという思いに刺激を受けて、自分の力を日本や九州のために役立てたいと思ったんです。だから、コンサルタント時代は、官公庁本部のメンバーとして各種の公的プロジェクトでアナリストを担当し、日本の地域を元気にする仕事に従事していました。

でも、そのうち不満がたまってきた。もっと直接現場に出たい。おじいちゃん、おばあちゃんといった生活者の顔が直接見えるところで働きたい。もともと現場主義なんですね。だったら、地元に戻ろう。地元の公務員になって、直接地方貢献しよう。そう考えて、大分県庁に転職したのです。

大分県庁で働くことを決めた理由は、3つあります。

1つ目はAPUが大分県にあったこと。大分県を盛り上げるには、もっともっと行政や地域とAPUが連携したほうがいい。自分がAPUと県庁の橋渡しになろうと思ったのです。

2つ目は、大分県庁そのものの魅力です。APUというへんてこな大学を誘致した、その懐の広さや先見性、突破力に引かれたのです。大分は小藩分立といって、昔から小さい藩がたくさんあった。だから、地域ごとのキャラクターがたっていて、他人のことを気にせず、外からの文化を受け入れる素地があるんですよね。

3つ目は、九州7県を一体とする「九州府」という構想です。これが実現したら、九州が大きな市場を獲得できる。九州から上海や北京、あるいはソウルは、東京に行くより近いんです。アジア諸国とローカル外交で面白い取り組みができるじゃないかと。だからこそ国や市町村ではなく、九州の県庁に入りたい。

実際に働いてみて、大分はやはり開放的な県だと感じています。一村一品運動を展開していた1980年代から、海外に自県の産品を紹介する取り組みを積極的にやっていましたし、現在も積極的な海外戦略を推進しています。

一村一品運動を展開した平松守彦知事も、現在の広瀬勝貞知事も経済産業省の出身で、グローバルな視野をお持ちなんですよね。単なる「地産地消」的な取り組みに終わらせず、大分県の魅力を日本中に、世界中につなげていこうという意志を感じています。

かつての職場であるアクセンチュアは自立性を重んじる組織で自由にやらせていただいていました。大分県庁も、いわゆる「お役所」イメージとはほど遠く、機動性が高く、生き生きと仕事をさせてもらっています。職場環境としては、まったく違う組織なのに、似ているところもあるのが面白いですね。

僕は今、国際政策課に所属して、県と海外の関係づくりを担当しています。県の海外戦略を2011年に策定し、それまで農産水産物や県産品、観光をそれぞれの課が海外に向けてアプローチしていたのを、1つのベクトルで推進していくことになりました。それを取りまとめているのが、国際政策課です。

具体的には、タイや香港に県知事を団長とする訪問団を連れて行き、県産品や観光のPRをしました。「もっともっと大分に海外から旅行に来てほしい」という観光面でのインバウンド戦略と、「もっともっと大分の県産品を買ってほしい」という輸出促進戦略の2本柱です。さらには留学生の活用、留学生の県内就職を通じた企業の海外展開の支援も担当しています。

APUの卒業生は「挫折からはい上がってきた者たち」

APUの1期生の同期とは、今でも濃密な付き合いがあります。FacebookなどSNSが発達したおかげで、世界中に散らばっている卒業生とつながれるようになったんです。何かあったときに協力してくれる友達が世界中に何百人といるのは本当に頼もしいです。

海外に出向いてプロモーションするときは、現地にいる卒業生に声をかけます。大分のPRで訪れたタイでも香港でも、APUの卒業生が現地にたくさんいますから、大分のプロモーションに協力してもらいました。現地の校友会に所属する卒業生に大分の良さを「口コミ」で広めてもらう活動もしています。

APUの卒業生はみんな、大分、別府が大好きなんです。みんなが郷土愛を大分に抱いている。だから、大分県としても、APUの卒業生は、とりわけ海外にいる卒業生は大分の宝だと認識しています。逆にいえば、海外にいる卒業生たちに大分県がどんな価値提供をできるのか。これから考えていかなければいけません。

現在APUに通う現役学生と大分県が共同して進めているプロジェクトがあります。APUの現役留学生が、大分県を自分の祖国にPRするCMをつくるんです。

日本人の視点で海外の人たちに大分の県産品を薦めても、もしかしたらピント外れの中身になってしまうかもしれない。ならば、APUの現役留学生のセンスとパワーを借りてしまおう。自国の人たちに大分の魅力を伝えるのはどうすればいいか、考えてもらおう。情報発信までお願いしてしまおう。

そんな発想から、中国、韓国、台湾、タイの4ヵ国の留学生、総勢60人ほどに協力してもらって、自由にCMをつくってもらいました。それぞれの言語のバージョンがあります。ぜひご覧下さい。非常にいいCMができました。2015年度も引き続き、他国向けのCMをAPUの留学生につくってもらおう、と考えています。

APUを卒業してから11年経ちました。1期生の同期の近況をFacebookで確認するたびに、非常に刺激を受けます。自分もこのままじゃいけない。いい意味で焦りますね。みんなそうじゃないかな。

APUの卒業生の共通点を一言で表すと、「挫折からはい上がってきた者たち」です。特に日本人学生は、大学時代に絶対壁にぶつかります。「自分の存在意義とは何か」という壁です。

英語が話せればまだいいのですが、話せないとあの国際的な環境で自己主張ひとつできない。こんな自分に何ができるのか、真剣に考えるようになるんです。山の上のキャンパス環境が、考えるのにうってつけなんですよね。修行場みたいなものです。遊ぶところもないですし。かくしてAPUにいる間に人間として一皮も二皮もむけていきます。

高校時代の友人に会うと、お前、ずいぶん変わったな、と言われます。落ちこぼれで投げやりだったのが、えらくポジティブじゃないかと。APUのおかげですね。

僕の夢、ですか? 将来、“九州府”の府知事になりたいと思っています。

こんな目標、大きな声で言うとバカにされるかもしれません。そもそも“九州府”なんてまだ存在しませんからね。でも、今ないものを創りたいんです。九州を1つの大きな地域として束ねて、世界とつながる仕事がしたい。そのとき、APUで培ったネットワークが最大に生かせるはずなんです。

日本で学んだ「助け合い」を、
祖国ナイジェリアにも伝えたい
  ゼミはまるで国際会議
開発援助の可能性を、よりリアルに議論できます
人と違っているからこそ、面白い
それを教えてくれたのはAPUでした
  APUのネットワークは特別
困ったら絶対に助けてくれる、私も助ける
インドネシア人コミュニティリーダーとして
大分と別府に貢献していきたい
  ものすごく多くのチャンスがあって、自分の可能性を広げられる
それがAPU
入学と同時に「英語」漬けで、APUからポルトガルの大学へ で、分かった。うちの大学のグローバルぶりは世界一!   獣医さん志望だった私が、九州別府の国際大学とタイを往復するようになったわけ
別府のスナックから、新しい町の魅力を発信するプロジェクト、APU学生の「地域創生」、ご期待下さい!   僕が仲間と作った大分県CMと、APUのプロモーションビデオ、日本の皆さん、タイの皆さん、世界の皆さん、見てください
オープンキャンパスでAPUの説明をした高校生が翌年入学してきてくれて、再会したときの喜び、忘れられません   夢は、2020年東京オリンピックの通訳!
笑って、泣いて、日本語に磨きをかけたい
高1のサマーキャンプで一目惚れ
留学生とこんなに距離が近い大学は、他にない
     

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