アジア太平洋学部 4回生
清川恵史さん

僕が所属するアジア太平洋学部は、プレゼンテーションをすることが多い学部なんです。年間だと、3つか4つはプレゼンを必要とする授業がありました。専門科目は大教室で行なわれるものもあり、参加する学生が120人以上いることも。マイクを使ってプレゼンするのは、けっこう緊張するものです。
最初に大人数の前でプレゼンしたのは、1回生のときに取った「ワークショップ」という1回生が必修の授業。プレゼンを準備して、予選を通過して、最終プレゼンテーションではクラスの代表に選ばれて、150人ぐらいの前で大統領制の可否について、発表しました。スライドはありますが、原稿は無し。こんな経験は、通常なかなかできないのではないかと思います。
最初は英語ができなかったので、英語の授業はまったく取れませんでした。でも英語が少しできるようになった今は、すべての授業を英語で行う科目もいくつか取っています。
大教室で行う英語で開講する授業は、聞き取れないところがあってもどんどん進みます。だから、授業をボイスレコーダーで録音して、あとから復習する。本当に、留学しているような環境です。
英語力は、1回生の夏にフィリピンのセブ島に1ヵ月間語学留学に行って鍛えました。それをきっかけにして、セブ島への留学支援活動をやりました。APUの先輩が立ち上げた活動で、いろいろな大学の英語を勉強したい学生が集って、みんなでセブ島に行くのです。僕はAPUの学生を連れていく担当でした。
1回生の夏にフィリピン、オランゴ島の小学校で文化交流をした際の写真
キャンパス内で留学プログラムの内容をプレゼンして、勧誘する。そして、現地の語学学校に紹介料をもらう。そのコミッションで、自分の留学費を捻出していました。セブ島には通算4回くらい行きましたね。
一番多い時には、70人の大学生を一気にセブ島に連れて行きました。APUからは30人くらいだったかな。スタッフは3人だけだったのでてんやわんやで。大学に入ってからアジアの国々へ行くことが多々ありましたがフィリピンに対する思い入れは人一倍強くなりました。
2回生の夏、3回目のフィリピン渡航の際にオランゴ島で行った文化交流で
現地の子供約700人にノートと鉛筆を寄付した時の一枚
このとき、炊き出しでカレーを作ったり、日本から持ち寄った古着を数ペソ(現地通貨)で売り、
その利益を学校に寄付しました
この経験から、英語力はもちろん、営業力やイベント運営のノウハウなど、いろいろな力が身に付きました。また、言語以上にフィリピン人の文化、風習、優しさに触れ、異文化理解の楽しさも知ることが出来たと思います。
留学支援活動が一段落したあと、友人と2人でワンダーフォーゲル部をつくりました。ワンダーフォーゲルとはドイツ語で「渡り鳥」を意味し、登山を中心とした野外活動のことを言います。僕が山を登り始めたのは、北海道で引き籠もっていたとき。登山が趣味だった兄に、「少し人から距離を置いてみてもいいんじゃない?山にでも行ってきなよ」と言われたんです。そして行ってみたら、見事にはまってしまいました。
APUでも登山好きの友人ができ、その子と2人でワンダーフォーゲル部をつくろうと決めたんです。APUはまだ若い大学。自分たちでつくっていく余白がある。5年後、10年後に遊びに来た時、自分たちがしたことが足跡として残っていたらいいな、という気持ちもありました。登山をしたいという学生も多かったので、じゃあ部活をつくってみようと。
今年1月に大分の指山の山頂から撮影した久住山(日本100名山の1つ)
今、部員は30人います。留学生は、クライミングがプロ級にうまいアメリカ人女性や、軍人としてアフガニスタンに派遣経験のある米軍からの留学生もいて、とにかくみんなの話を聞くのが面白いんです。
つまりですね、この登山部の特徴は……変わった人が多いこと。日本人も帰国子女ばかりで、日本生まれの日本育ちはほとんどいません。今の部長は、日本の高校に進学したものの半年で退学し、アメリカの高校に入りなおして卒業した人。上海でずっと育った日本人や、タイ生まれ・バングラデシュ育ちの日本人もいます。
だから、みんな話を聞かない。まとめるのにひと苦労です。みんなで屋久島に行った時も大変でした。でもやっぱり遠征するのは楽しい。仲の良いメンバーで、去年は日本アルプスに挑戦しました。登山に行く際の危機管理にも注意しながら、みんなで楽しくやっていけたらいいですね。いずれ、このメンバーで海外遠征もしてみたいと目論んでます。
APUでは、異端であることが魅力になる。そこがすごくいいと思います。人と違うからこそ面白い。そういう雰囲気があるんです。
登山部は、「あいつはちょっとヤバい」みたいな人を積極的に勧誘するようにしています。例えば、入学式に遅刻してくるやつ、ジーパンで来るやつ……、そういう学生ばかりに声を掛けるんです。だから、まとまりがないのかな(笑)。
就職活動では、メーカーを志望しています。将来的には、アジア地域の発展の一助となれるような仕事に就きたいです。
APUに来たことで、小学生からの夢にも手が届くと思えるようになりました。
引き籠もっていた高校生の頃の僕に教えてあげたいですね。君はこれからAPUという、ちょっと変わった、めちゃくちゃ面白い大学で、今の自分では信じられないようないろいろな経験をする。そのすべてが未来につながっていくから、心配しなくてもいいんだよ、と。
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田舎で世界を学べば、 「和の心」を持った国際人になります |
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「アジア太平洋」を丸ごとキャンパスに そこから未来のリーダーを輩出していく |
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APUは日本の中の「世界」でした
だからイノベーションが生まれ続けるんです |
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ため池にクヌギ林にシイタケにサンショウウオ! APUパワーで、大分・国東半島を世界農業遺産へ | |
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