提供:Google 協力:日経BP 総合研究所

THE NEXT X 変革の扉

テクノロジーによる社会の未来への貢献を目指すグーグル。
「AI の力で解き放とう、日本の可能性」というビジョンに基づく日本における取り組みを紹介する

Google Workspace 事業本部 プロダクト マネジメント バイス プレジデント クリスティナ・ベア 氏
Google Cloud クリスティナ・ベア 氏 Google Workspace 事業本部 プロダクト マネジメント バイス プレジデント
Vol.24

マルチモーダルな生成AI搭載で
役割が大きく変わるGoogle Workspace

Google Cloud
クリスティナ・ベア 氏
企業ユーザーにとって最も身近なGoogleのアプリケーションであるGoogle Workspaceが大きく進化を遂げている。その原動力になっているのが、生成AI(人工知能)「Gemini」の搭載だ。メール、ドキュメント、プレゼンテーション、スプレッドシートの全てが統合されたGoogle Workspaceが生成AIによってどのように進化し、ビジネスをどう変えていくのか。Google CloudにおけるGoogle Workspace プロダクト マネジメントのバイスプレジデントであるクリスティナ・ベア氏に話を聞いた。

アプリと生成AIの融合が深化
人と人のつながりやすさを促進

クリスティナ・ベア 氏
Google Cloud
Google Workspace 事業本部
プロダクト マネジメント バイス プレジデント
クリスティナ・ベア

――Google Workspaceは生成AIによってどこまで進化したのでしょうか。

クリスティナGoogle Workspaceの使命は人と人のつながりを深めることです。全世界30億ユーザーの創造性や生産性の向上、コミュニケーションを促してきました。そして今、生成AI「Gemini」によってさらにパワフルなツールになりました。

 最初に取り込んだ機能はGmailとGoogle ドキュメントの「Help me write」です。短いメールから長いドキュメントまで、ユーザーに文章作成を提案できるようになりました。ほかにもスライドの画像を生成したり、プレゼンテーションをきれいに見せたり、表をまとめるなどの機能が使えるようになりました。

 最近、さらに4つの機能を提供し始めました。1つ目は単独でも使えるGeminiのチャットです。150カ国・45の言語をサポートしています。2つ目はGoogle Workspaceの機能拡張で、GmailのテキストやGoogle ドライブのファイル情報からトレンドを分析したり、推論したりできるようになりました。

 3つ目はGoogle Workspaceのアプリの中に表示するようにした「サイドパネル」というインターフェースです。例えばGmailの画面上でメールスレッドの要約を指示するといった具合に、Workspace内からGemini 1.5 Proの機能を直接利用できます。Geminiが内容を理解し、ユーザーの意図に合わせて作業を代行します。

 そして4つ目がGoogle Meetのリアルタイム翻訳です。60を超える言語をサポートし、翻訳された内容を字幕で表示します。

 また、今年4月にラスベガスで開催されたGoogle NextでGoogle VidsというAIを活用した業務用動画作成アプリを発表しました。現在開発中ですが、誰もが優れたストーリーテラーになれるアプリで、他のアプリと同様のインターフェースから利用できるようになります。

面倒な仕事はAIに「お任せ」
ビジネスで広がる活用シーン

クリスティナ・ベア 氏

――Geminiと連携するGoogle Workspaceは、どのような場面で役に立つのでしょうか。

クリスティナ規模や業種によらず様々な企業で役立つと考えています。いくつか事例を紹介しましょう。カリフォルニアをベースとするアウトドア用品の小売業のSports Basementでは、質問に対するメールの回答の下書きにGeminiを利用し、作成にかかる時間を35〜40%短縮しました。

 米国で住宅ローンを提供しているPennyMacでは、人事担当者がGeminiを使用しています。仕事の内容を記述したジョブディスクリプションや採用候補者向けの文書作成などに活用し、従業員の新規採用を支援しています。

 またEコマース企業のAdore Meでは、全世界の550人の従業員がGeminiを使ってプロダクトの説明資料を作成しています。基本的なところをGeminiに任せることにより、専門のコピーライターはマーケティング用のコピー作成に専念できるようになりました。

――Geminiを活用する場合、ユーザーにはどんなアクションが必要になるのでしょうか。

クリスティナGeminiとのやりとりは基本的には2種類あります。一つはインラインで一部をハイライトすることで指示します。もう一つはサイドパネルを使ってGeminiに支援を求めるやり方です。より精度の高い回答が必要な場合は追加の要求を出すことができます。

 さらに高度な使い方としてGoogle ドライブのファイルの活用があります。例えば特定の採用候補者に連絡をとりたいときに参照してほしいレジュメをGeminiに示すと、その内容を理解したうえで、その候補者に合わせた文章を提案してくれます。

AIの可能性は無限
人はよりクリエーティブに

――Google Workspaceの強みはどんなところにあるのでしょうか。

クリスティナGoogle Workspaceの強みは、高度なAI機能を搭載していることや、各アプリとGeminiがシームレスに統合されていること、それによって強力なコラボレーション機能を提供できることです。また、セキュリティーとプライバシーについては生成AIの時代になっても変わることはありません。クラウドファーストでつくられているために、どのレベルにもセキュリティー機能が内蔵されています。

 Gemini自体が画像や音声、映像に対応したマルチモーダルであることも大きな強みです。PDFのテキストや画像を読むことができ、内容を理解してくれます。企業は重要な資産であるドキュメントを活用できるようになります。

――今後、生成AIはどのような領域に活用が広がっていくとお考えでしょうか。

クリスティナAIの可能性は無限だと考えています。私たちがプロダクトや機能を開発する際には、利用者のいろいろな仕事の中でどれが一番面倒なのかを考え、それをどのような方法で支援したら使いやすいかを検討します。

 例えば、GeminiがGoogle Meetでの会議の議事録を作成する機能が英語ではすでに提供されており、日本語でもまもなく使えるようになります。参加者は議事録のためのメモをとる必要がなくなり、会議により集中できるようになります。

 生成AIを生かすことによって、これからの業務の進め方や生産性はどんどん変わっていきます。今後、生成AIによって企業のクリエーティブ・ブランディングがどう進展していくのか楽しみです。

クリスティナ・ベア氏

Google Cloud
Google Workspace 事業本部
プロダクト マネジメント バイス プレジデント
クリスティナ・ベア(Kristina Behr)氏

Google WorkspaceとそのAIプラットフォームのプロダクトマネジメントを統括。世界中で活用されているコラボレーションツールのポートフォリオ全体における生成AIの導入を指揮する。以前はマイクロソフトコーポレーションにてコラボレーションツールなどの製品開発、モダンワークスペースの推進、製品戦略に従事。

Google Cloud Leaders Newsletter を配信しています

ビジネスリーダーの皆様に向けて、IT やクラウド業界の旬なトピックを厳選したニュースレターをメール配信しております。Google Cloud の最新のテクノロジー アップデートや、先端企業のDX事例など、明日のビジネスに役立つヒントをお届けいたします。

Newsletter 配信を申し込む

CONTENTS