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GLOBAL NATURE POSITIVE SUMMIT 2026 KUMAMOTO JAPAN

企業取り組みメッセージ

2030年までに自然の損失を止め、回復へと転じるという世界の約束の期限が、目前に迫っている。
GLOBAL NATURE POSITIVE SUMMIT 2026 KUMAMOTO JAPANには、数多くの民間企業も参加し、ネイチャーポジティブの実現には企業の取り組みが欠かせないと同時に、豊かな自然を取り戻すことは企業価値の向上に直結していることが明確になった。
ネイチャーポジティブの実現をリードしている先進企業の取り組みを紹介する。

ソニーグループ

環境負荷ゼロの長期計画を推進する

生物多様性を経営課題と捉え、事業活動への影響低減と地域の自然再生を同時に進める環境戦略を推進する。
自然資本のリスクと機会を事業に織り込み、地域や専門団体と連携してネイチャーポジティブを実装する。

ソニーグループは長期環境計画「Road to Zero」で、事業活動と製品ライフサイクルを通じて2050年度までに地球環境への負荷をゼロにする目標を掲げる。気候変動、資源、化学物質、生物多様性の4つを柱に、環境中期目標「Green Management 2030」を進める。

自然資本への依存と影響を把握し、リスクと機会を評価した上で、影響の回避・最小化と、自然の回復・創出・保全を一体で進める。TNFD提言に沿い、主要事業の直接操業やバリューチェーン上流を対象に分析を実施。半導体製造における水資源の利用など、事業ごとの重要課題を洗い出す。

ソニーグループ サステナビリティ推進部 環境グループ グリーンマネジメント推進チーム シニア環境マネジャーの勝田淳二氏は「自然資本への依存と影響を体系的に分析し、リスクと機会を評価しています」と話す。分析結果を調達先への働きかけや事業所周辺での保全活動につなげる。水源の保全や利用管理、排水による影響の最小化を進め、製造委託先などにも配慮を求める。

地域全体で自然を捉える

グループ傘下のソニーは26年7月、日本自然保護協会とパートナーシップ協定を締結した。生物多様性の回復・創出・保全に加え、自然体験や情報開示を含む包括的な連携だ。周辺の森林や農地、水系を含む地域全体を捉えるランドスケープアプローチを取る。

「ソニーの森(佐久大沢)」(長野県)でも、地域住民と社員が10年度から続ける森林整備を基盤に、生態系のつながりを意識した活動への発展を目指す。

ソニー サステナビリティ推進部門部門長の鶴田健志氏は「ランドスケープアプローチが国際的に広がる中、日本自然保護協会の知見を借り、両者が密に連携して進めていきます」と話す。

ソニーセミコンダクタマニュファクチャリングの熊本テクノロジーセンターは、03年度から地域の農家や団体と地下水涵養(かんよう)に取り組む。「作物を育てていない時期の田畑に河川水を張って地下へ戻し、使った水はきちんと戻します」と環境サステナビリティ推進室室長の山下満氏は説明する。水使用量の削減や再利用も進め、25年度の涵養量は約305万立方メートルで、同センターの地下水採取量を上回った。涵養に使った田んぼの米を社員食堂で提供するなど、農地を守る活動も行っている。

長期目標を行動に落とし込む循環が、グループ経営へのネイチャーポジティブ実装につながっている。

長期環境計画「Road to Zero」を推進

環境に関わる4つの視点から事業活動と製品のライフサイクル全体を通じた目標を設定し、達成に向けた活動を推進する
(出所:ソニーグループ)

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