旭化成ホームズ
多様な生き物と共に、長く住み継ぐ家づくり
戸建住宅事業「へーベルハウス」と集合住宅事業「へーベルメゾン」を展開する旭化成ホームズは、長く住み継ぐ家づくりに取り組んでいる。NATURE TECH!では、建て替えによる環境負荷を軽減し、緑を育てることで多様な生き物が息づく家づくりの取り組みを紹介した。
日本の家は寿命が短い
小学生を対象にしたワークショップに登壇したのは、LONGLIFE総合研究所所長で、一級建築士として約450棟の住宅を設計した河合慎一郎氏。「おうちは、地球をまもる場所になる」というテーマで、子どもたちに長く住み続けられる家づくりについて説明した。
河合氏が子どもたちに「日本の家が建ててから壊されるまでの平均年数」を尋ねると、選択肢「約40年」「約80年」「約120年」のうち、多く子どもが80年と120年に手を挙げた。しかし、実際には平均35.7年で、米国56.7年、英国51.4年と比較しても、日本の家は使われる期間が非常に短い。その背景として、海外では家を建てたら代々住み継いでいくのに対し、最近の日本では自分の代だけが住むことを前提に建てることが一般的だからだ。
家を1軒壊し、新しい木造の家を作ると、約35,000kgのCO2が排出される。これは人間1人が1年間生活する際に排出するCO2の100倍に相当する。「家を大切に使うことが、地球環境を守ることにつながる」と河合氏は訴えた。また、住宅の「LONGLIFE」を実現するために、災害に強い家、エネルギー効率の高い家に加え、緑を育み、鳥や昆虫など地域の生きものが暮らせる環境づくりにも配慮した家づくりについても紹介した。
家と暮らしの「LONGLIFE」を目指す
展示ブースでは、同社が住宅の壁に使用している断熱性能の高い建材「ヘーベル」と、断熱性能の低い一般的な建材を触ることのできる「断熱体験BOX」を設置。熱を当てても、「ヘーベル」はひんやりしていて、外気の影響を受けにくいことが分かる。断熱性能が高い家は、空調などのエネルギー消費を削減でき、地球にも優しい。両方を比べた子どもたちは、その違いに驚きの声を上げていた。
今回のNATURE TECH!に参加することで、「1人でも多くの子どもたちに当社が提供する住まいでの暮らし方を知ってもらいたい。環境問題は少し遠い世界の話だと感じている子どもも多いが、例えば近所の人に挨拶をして関係性を築いておくことで、災害時にも助け合えるなど、身近に感じてもらえることから始めてほしい」と河合氏は語った。
展示ブースには、子どもたちが書いた「理想の家」を貼り出した。「動物と一緒に暮らせる家」や「草木やお花に囲まれたおうち」など、自然や生きものとの関わりを大切にしたアイデアが多く見られた。ほかにも、「住みやすくて災害に強い家」など、それぞれが思い描く理想の家を見た河合氏は、「自分たちが理想とする家が、地球や生きものにどんな影響を与えるのか、考えるきっかけになればうれしい」と語った。
建物だけが長持ちするのではなく、その中での幸せな暮らしや地域とのつながり、自然との関わりも長く育まれるように。そんな思いを込めて、旭化成ホームズは様々な企業とも協業しながら、地球に優しいLONGLIFEな家づくりに取り組んでいく。