提供:Google 協力:日経BP 総合研究所

THE NEXT X 変革の扉

テクノロジーによる社会の未来への貢献を目指すグーグル。
「AI の力で解き放とう、日本の可能性」というビジョンに基づく日本における取り組みを紹介する

Google Cloud ディレク・スナイダー 氏
Vol.46

Google Workspaceで働き方が激変
業務効率化によりポテンシャルを引き出す

Google Cloud
ディレク・スナイダー 氏
メール、ドキュメント作成、会議システムなどのオフィスアプリケーションや、コラボレーションツールを統合した「Google Workspace」はAI(人工知能)を製品に取り込みながら進化し続けている。具体的にどのような機能を備え、利用者はどのように働き方を変えられるのか。それが企業にどのようなメリットをもたらすのか。今後の展望を含めて、Google Workspaceのマーケティング責任者に話を聞いた。

エージェント型の働き方で
業務サイクルが短縮される

ディレク・スナイダー 氏
Google Cloud
Director, Product Marketing
ディレク・スナイダー 氏

――AIが浸透したことで、企業にはどんな影響が出ているとみていますか。

スナイダー過去5年で、企業の活動は劇的な変化を遂げました。とりわけ大きく変わったのが「働き方」です。最大の変化は、アプリやタスク起点のワークフロー型から、求める成果を起点に作業を進める「エージェント型」へのシフトです。

 目標となる成果を設定すると、必要な文書作成やプレゼンテーション、会議の設定などをAIが同僚として能動的に起案し、人間はその提案に基づいて判断を下し、成果の管理に専念するーー。このように人間の役割が大きく変容してきました。Google Workspaceはそうした新しい働き方を支え、迅速な意思決定と業務サイクルの飛躍的な短縮を実現しています。

――一般的な生成AIとはどう違うのでしょうか。

スナイダーGoogle Workspaceは、文書作成、ビデオ会議、コラボレーションなど多彩な機能を統合したプラットフォームです。複数人で使うことを前提としている点が、チャットベースの生成AIとの大きな違いです。後者は個人に依存した「シングルプレーヤー」の体験にとどまります。一方、Google Workspaceはチームでの共同作業を前提とするため、最適な手法やノウハウが自然に蓄積されます。1つの文書作成にも、多くの人が関わり、容易に知見を共有できる設計です。

 プロダクト開発も迅速化します。構想イメージをもとにAIがプロトタイプを作成し、評価と改善のサイクルを短期間で回すことで、組織全体に連鎖的な波及効果(カスケード効果)を得られます。

――組織で活用して、働き方を変える効果を得るために、何か設定する必要がありますか。

スナイダー特別な設定は不要です。事前定義なしにこれらを実現できることこそ、このテクノロジー最大の強みといえます。

 例えば、AIに誰が上司かを認識させる際、わざわざ組織図を学習させる必要はありません。 AIが日々のメールやチャットを自律的に分析し、関係性を自動で推し量るからです。ファイルなどの紐付けも同様で、データがどのプロジェクトに関連するかといった文脈を的確に判断します。

 その際、情報がWorkspace上に集約され、AIが横断的に参照できる環境が整うほど、処理効率と精度は飛躍的に高まります。日々のやり取りから人間関係が可視化され、優秀な社員のノウハウを組織全体で活用できるようになります。

人の役割は成果の判断だけ
余力で新しい発見を

ディレク・スナイダー 氏

――Google Workspaceの活用を進めていくと、働き方はどこまで進化していくと思いますか。

スナイダーGoogle Workspaceが優秀なアシスタントとして機能するため、あたかも分析やスケジュール管理を担う大規模な専門チームを直属の部下に持っているかのような状態になります。

 求める成果を指示するだけで、AIが意図に沿ってデータの収集・分析から提案の作成までを迅速に処理してくれます。人間は、そのアウトプットが期待する成果を満たしているかを判断し、不十分であれば追加の指示を出すといった意思決定に専念するようになります。こうして業務サイクルが短縮されると、次は「新たな発見」への期待が高まります。

 Google Workspaceに集約することで、偏在していた膨大なデータを、入社間もない社員でもベテラン社員と同等に駆使できるようになります。組織の誰もが過去のナレッジを等しく活用できる環境が整えば、個人の潜在能力が引き出され、議論の質は大幅に向上します。それこそが新たな発見と価値創造の原動力となるのです。

――Google Workspaceを使う企業に、一様にそうした働き方が浸透し、高効率・高精度でビジネスを展開できるようになるとしたら、何が企業間の差別化要因になっていくのでしょうか。

スナイダーGoogle Workspaceが提供するのは、あくまで標準的なノウハウにすぎません。優れた企業には、そこにしかない優れた人材や洗練されたビジネスプロセスが存在します。AIで業務効率を高めたうえで、自社ならではの強みをいかにエッジ(競争優位性)として研ぎ澄ませるかが真の差別化につながります。

 AIによる効率化は容易になりますが、企業の持つ情報を体系化して独自のインサイトを抽出し、本質的な実施の目的まで突き詰めなければ企業としての最終的な成果には結びつきません。

組織文化の変革が急務
トレーニングプログラムを提供

――Google Workspaceを組織に浸透させるために何が必要でしょうか。

スナイダー組織文化の変革が必要なため、活用を強力に推し進めるリーダーシップと、実践例を現場に広めていく取り組みが不可欠です。そのために「AI Boost Bootcamp」というトレーニングを提供しています(2026年10月時点 英語版のみ)。リーダーが率先してAIを活用する姿勢を示し、各部門にエバンジェリストを配置することも有効です。

 Google Workspaceを通じて、無限のインテリジェンス、組織知へのシームレスなアクセス、データの統合を実現し、人々の協業を促進すること。そして、意思決定の質とイノベーションを加速することこそが、私たちにとっての“北極星”です。今後も製品を進化させるとともに、企業での定着を促す施策を強化し、お客様の意思決定の高速化とビジネスの質の向上に貢献していきます。

Google Cloud ディレク・スナイダー 氏

Google Cloud
Director, Product Marketing
ディレク・スナイダー(Derek Snyder)氏

Google Workspaceのプロダクトマーケティング担当ディレクター。大手IT企業で要職を務めた後、2025年にGoogleへ移籍。Geminiを活用したGoogle WorkspaceのAI機能や企業向けソリューションの普及・マーケティングを主導している。

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