
柏木孝夫(かしわぎ たかお)氏
コージェネ財団理事長
東京工業大学 特命教授/名誉教授
専門はエネルギー・環境システム。経済産業省の総合資源エネルギー調査会新エネルギー部会長などを歴任し長年、国のエネルギー政策づくりに深くかかわる。現在、同調査会の省エネルギー・新エネルギー分科会長、基本政策分科会委員、総務省の「自治体主導の地域エネルギーシステム整備研究会」の座長などを務める。主な著書に『コージェネ革命』『超スマートエネルギー社会5.0』など。
コージェネ大賞はコージェネ財団が優れたコージェネレーションシステムを表彰するもの。コージェネの有用性を社会に広め、普及を促進する狙いがある。7回目となる今回は計31件の応募から「民生用部門」6件、「産業用部門」6件、「技術開発部門」4件を選定。各部門で「理事長賞」「優秀賞」「特別賞」を決定した。
昨年、閣議決定された「第5次エネルギー基本計画」では、効率的な熱利用や強靭化等に貢献する自立・分散型システムとしてコージェネが記載された。昨年後半に頻発した、大規模な災害による停電でも多数のコージェネが活躍したことは記憶に新しい。省エネ・省CO2やBCP対応に貢献し、不安定な再生可能エネルギーの調整機能を担えるコージェネは分散型エネルギーシステムの要となる存在。果たすべき役割は大きく、一層の普及と技術開発の進展に期待したい。