土方教久氏(以下敬称略):コージェネの将来性を考えた際に気になるのが、今後のエネルギーミックスの議論です。その見通しについて、日原さんから一言いただけたらと思います。

コージェネについては、再生可能エネルギーや省エネといったものと並ぶ柱として、引き続き導入を促進していくことになると思っています(日原氏)
日原正視氏(以下敬称略):現在は、まず新エネルギー、省エネルギー、原子力と3つの小委員会を立ち上げ、それぞれについて検討を深めている状況です。各小委員会で、ある程度の検討が深まった段階で、これをまとめてミックスの議論に入っていくという流れになると思います。
いずれにしてもコージェネについては、再生可能エネルギーや省エネといったものと並ぶ柱として、引き続き導入を促進していくことになると思っています。
土方: 柱の1つと捉えられているという、力強いお言葉をいただきました。
次に、コージェネの新たな価値について議論していければと思います。AC研究会では、コージェネの電源価値を定量化しました。回避可能原価(コージェネが代替する電源の発電コストに基づき算定)の考え方で試算すると、コージェネの電源価値は、kWh当たりピーク時間帯で約40円、その他の時間帯で約7~17円となります。
武田さんは、この試算結果を、どのように評価されていますか。また、BCP価値をどのような方に認めてもらう必要があるのか、また認めてもらうためには、どのような事が重要なのか、コメントをいただけたらと思います。

テナントや投資家の方々に付加価値を認めていただき、できればその対価が発生するようになればよいと思います(武田氏)
武田正浩氏(以下敬称略):BCP価値について、いろいろと議論されていますが、定量化した数字は、これまであまり見たことがありませんでした。今回、系統的に様々な視点で定量化されたこと自体が、非常に意義深いと考えています。
誰に認めてもらうかについては、私たちの場合、ステークホルダーということになりますが、特にテナントや投資家の方々に付加価値を認めていただき、できればその対価が発生するようになればよいと思います。
土方: 大橋先生は、災害時の対応やセキュリティ、分散化といった様々な補完的な要素の組み合わせにおいて事業価値を創造できることが、コージェネの強みであると言われています。大型電源との比較については、どのような方法が考えられるでしょうか。

環境価値もBCP価値も、電源価値のアドオンで入れておけばいい。そうすれば、他の電源と定量的に比較できる指標が出来てきて、コージェネの強みが目で見えるようになるのではないかと思います(大橋氏)
大橋弘氏(以下敬称略):経済価値は、他の代替的な電源と見合うかどうかを意味します。
この考え方を推し進めていくと、自然と他の電源と比べながらミックスしていかざるを得えないということになります。それをフォーマルに実行できるようにしようというのが、容量市場です。
容量市場では、アドオンでいろいろな価値を入れることができると考えます。例えば、環境価値もBCP価値も、電源価値のアドオンで入れておけばいい。そうすれば、他の電源と定量的に比較できる指標が出来てきて、コージェネの強みが目で見えるようになるのではないかと思います。