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[コージェネシンポジウム2024 レビュー1]概要報告 エネルギーの強靭化と多様化するコージェネシステム 環境性、強靱性に優れたコージェネがGXに貢献

[コージェネシンポジウム2024 レビュー1]概要報告 エネルギーの強靭化と多様化するコージェネシステム 環境性、強靱性に優れたコージェネがGXに貢献
2024年3月13日(水)公開
取材・構成・文/小林佳代 写真/加藤 康
 

一般財団法人コージェネレーション・エネルギー高度利用センター(コージェネ財団)は2024年2月2日、東京・イイノホールで「エネルギーの強靭化と多様化するコージェネシステム」をテーマに「コージェネシンポジウム2024」を開催した。2024年元日に発生した能登半島地震はエネルギーシステムの強靱性を改めて問う出来事となった。コージェネレーション(熱電併給)システムは、強靱性や環境性の向上にいかに貢献が可能か。有識者や企業関係者らによる講演や鼎談で様々な意見が飛び交った。

大規模型と分散型が共存する「Win-Win」のシステム構築を

コージェネ財団 理事長 柏木孝夫
コージェネ財団 理事長 柏木孝夫

 ロシアによるウクライナ侵攻が長期化し、イスラエル・ハマス紛争が勃発するなど、国際エネルギー情勢は混迷を深めている。

 エネルギーセキュリティーへの注目度が高まる中、日本では2024年元日に能登半島地震が発生した。最大震度7を記録する大きな揺れにより、エネルギーインフラは甚大な被害を受けた。発生から1カ月、復旧は進みつつあるものの、一部でまだ停電が続く地域もある。

 「コージェネシンポジウム2024」の冒頭、開会挨拶に立った柏木孝夫コージェネ財団理事長は、「能登半島地震は強靱化に資するエネルギーシステムはどうあるべきかを、改めて深く考えさせる震災となった」と切り出した。

 エネルギーの分野では今、カーボンニュートラルとエネルギーセキュリティーの2つを主題に語られることが多い。特にカーボンニュートラルに目が向きがちだが、インフラを伴うエネルギーシステムの改革は急には進まない。長期戦で取り組むことが必要である。

 一方、エネルギーセキュリティーはこの瞬間にも達成すべきものだ。電気であれば同時同量を実現し、燃料であれば常に備蓄し、使える状況を保つことが求められる。

 こうした時間軸の違いを念頭に置きながら、カーボンニュートラルとエネルギーセキュリティーの両立に向けてトランジションを図る必要がある。

 柏木理事長は「強靱なエネルギーシステムを構築するには、大規模型電源のほかに、デマンドサイドに一定規模の分散型電源が入ることが不可欠。互いに良いところを活用しながら共存し、Win-Winになるようなシステムを築くことが求められる」と説明した。

 デマンドサイドには多様なエネルギーシステムが入り、まさに百花繚乱の様相を帯びている。その中で、柏木理事長はコージェネレーション(熱電併給)システムについて、「家庭用燃料電池『エネファーム』から産業用のガスタービンコージェネまで、幅広い製品群がある。電気・熱を生み出し、面的利用や地産地消を可能にする。環境性の面でも強靱性の面でも有効性が高い」と強調し、その役割を全うすることの重要性を指摘した。

 
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