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[コージェネ大賞2016] 分散型と熱活用でエネルギー・環境制約を新たな成長へ転換(後編)

[コージェネ大賞2016] 分散型と熱活用でエネルギー・環境制約を新たな成長へ転換(後編)
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2017年2月15日(水)公開
 

コージェネ財団(一般財団法人 コージェネレーション・エネルギー高度利用センター)が発表した「コージェネ大賞2016」を紹介する後編。産業用部門と技術開発部門の受賞案件を理事長賞を中心に紹介する。熱と電気の供給を一括して最適運用する高度な省エネ・省CO2(二酸化炭素)システムの先進事例が受賞。技術的な先進性に加え、BCP(事業継続計画)対応や地域活性化など、社会、産業、経済へのインパクトも、重要な評価ポイントとなった。

産業用部門:トリジェネ活用の大型植物工場で地域活性化のモデルに

 電気も熱も有効利用するコージェネ。それに加えて、排出されるCO2まで有効活用するのが「トリジェネレーションシステム」だ。2014年8月に竣工したJファームの植物工場、苫小牧スマートアグリプラントでは、国内で初めて、出力100キロワットを超える本格的な農業用トリジェネを導入した。使用するガスエンジンの出力は230キロワットで、排熱は温水として、温室の暖房や融雪に利用する。排出ガス中のCO2は、トマトやベビーリーフなど栽培作物の成長促進に活用される。「排出ガスに含まれるNOx(窒素酸化物)、CO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)のほか、作物に有害なエチレンをすべて同時に、コンパクトな設備で効率的に除去できる三元触媒浄化方式の採用も重要なポイント」(JFEエンジニアリングの清水明氏)。

 温泉熱や木質バイオマスを活用する実証試験も進めており、エネルギー地産地消による地域活性化のモデル事業として、他地域からの視察や引き合いも多いという。

Jファーム苫小牧(上)の植物工場(左下)に導入されたトリジェネのガスエンジン(右下)

■理事長賞

案件名:植物工場へのトリジェネレーション適用とエネルギー地産地消の取組み
~苫小牧スマートアグリプラントのコージェネ導入事例 ~(北海道苫小牧市)
申請者:(株)Jファーム/JFEエンジニアリング(株)

Jファーム苫小牧(上)の植物工場(左下)に導入されたトリジェネのガスエンジン(右下)
 

■産業用部門 その他受賞者

  案件名 申請者
優秀賞 コージェネとLNGサテライトを最大限活用した省エネ・電力ピークカット・BCPの実現
~塩野義製薬金ケ崎工場のコージェネ導入事例~
(岩手県胆沢郡金ケ崎町)
塩野義製薬(株)
(株)OGCTS
企業間連携による大型コージェネの排熱面的利用の実現
~日産自動車横浜工場・ J -オイルミルズ横浜工場間の熱融通事例~
(神奈川県横浜市鶴見区)
東京ガスエンジニアリングソリューションズ(株)
日産自動車(株)
(株)J-オイルミルズ
特別賞 ガスエンジンCGSと都市ガス減圧時の未利用エネルギーを活用した発電所の構築
(静岡県富士市)
静岡ガス(株)
静岡ガス&パワー(株)
設備更新と排熱高度利用による大幅な省エネ・電力ピークカットの実現
~ レンゴー尼崎工場のコージェネ導入事例 ~
(兵庫県尼崎市)
レンゴー(株)
 
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来る2月15日、コージェネ財団は、「IoTネットワークによる超スマートシティへのアプローチ」をテーマに、「コージェネシンポジウム2018」を東京・千代田区のイイノホールで開催します。翌16日には、テクニカルツアーも実施します。ぜひご参加ください。

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