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[コージェネ財団特別講演会2022レビュー1]概要 国際エネルギー情勢と日本のカーボンニュートラル戦略 エネルギー安全保障と 脱炭素の両立にコージェネが貢献

[コージェネ財団特別講演会2022レビュー1]概要 国際エネルギー情勢と日本のカーボンニュートラル戦略 エネルギー安全保障と 脱炭素の両立にコージェネが貢献
2022年9月14日(水)公開
取材・構成・文/小林佳代 写真/加藤 康
 

コージェネレーション・エネルギー高度利用センター(コージェネ財団)は2022年7月8日、東京・イイノホールで「国際エネルギー情勢と日本のカーボンニュートラル戦略」と題した特別講演会を開催した。
ウクライナ危機をきっかけとする化石燃料価格の高騰、変動性再生可能エネルギーの拡大やエネルギー市場自由化を背景とする電力の需給逼迫など、この1年、世界のエネルギー情勢には混乱が見られる。一方で地球温暖化はますます深刻化し、カーボンニュートラルに向けた施策の推進は待ったなしの状況にある。
混迷する国際エネルギー情勢の中、日本は脱炭素社会の実現に向け、どのような技術や政策を推進し、世界でイニシアティブを取るべきか。その中でコージェネレーション(熱電併給)システムが果たす役割は。有識者や政府関係者、エネルギー企業経営者らが考えを示した。

分散型電源の核としてコージェネの重要性は増す

コージェネ財団理事長 柏木孝夫
コージェネ財団理事長 柏木孝夫

 2022年、世界のエネルギー情勢は混迷の色が濃くなっている。

 ロシアによるウクライナ侵攻を機に化石燃料価格は高騰した。エネルギー自由化や脱炭素化を背景に火力発電所の稼働が減り、電力需給が逼迫する事態も起きている。エネルギー安全保障やエネルギー安定供給に不透明感が増す中、日本は「2050年カーボンニュートラル達成」に向け、着実に歩みを続けていく必要がある。

 コージェネレーション・エネルギー高度利用センター(コージェネ財団)が7月8日に開催した「特別講演会2022」では、そのための技術や政策について議論が進んだ。

 冒頭に開会挨拶に立ったコージェネ財団の柏木孝夫理事長は「カーボンニュートラルは途上国も巻き込み、世界全体で目指さなくてはならない。欧州連合(EU)は持続可能な経済活動を分類する『EUタクソノミー』の策定に当たり、当初『石炭はバツ、再生可能エネルギーはマル』と二進法的に判別する傾向があった。最近は天然ガスや原子力を持続可能な発電技術として認めるなど、リアリティのあるトランジションを志向しつつあり良い流れだ」と今の世界の状況を説明した。

 日本では、岸田文雄政権が「新しい資本主義」実現に向けた成長戦略の重要な柱として、「デジタル田園都市国家構想」を掲げている。柏木理事長は「全国の自治体のデジタルトランスフォーメーション(DX)とグリーントランスフォーメーション(GX)実現を支援し、成長と脱炭素を両立しようという構想だ。デジタル田園都市の実現に不可欠な分散型エネルギーシステムの中核として、コージェネレーション(熱電併給)システムが果たすべき役割はますます大きくなる。普及・促進に努め、日本の成長・発展に貢献したい」と意欲を示した。

 
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