スペシャルリポート

エネルギーソリューションビジネスと
コージェネレーション<後編>

高効率なコージェネの最大限活用で低炭素社会を実現

 コージェネの普及は家庭におけるエネルギーシステムの形も変えていきます。

 家庭用燃料電池コージェネの「エネファーム」を使えば、家庭で電気も熱もつくり出すことができます。電力会社からの電力購入を減らせるだけでなく、市場に電力需要が多く、価格が高い時には、家庭から逆潮流し電力を販売することも可能です。

「高効率で世界の先端を走る日本のコージェネが、電気を生みながら熱も活用でき、さらにはキャッシュまで生み出せるとなれば、低炭素、低コスト、かつクリーンなエネルギーシステムの構築と同時に、地方創生にもつながります」(柏木氏)
「高効率で世界の先端を走る日本のコージェネが、電気を生みながら熱も活用でき、さらにはキャッシュまで生み出せるとなれば、低炭素、低コスト、かつクリーンなエネルギーシステムの構築と同時に、地方創生にもつながります」(柏木氏)

 エネファームには現在、PEFC(固体高分子型燃料電池)とSOFC(固体酸化物型燃料電池)があります。PEFCで出力700Wほどの小型のエネファームは市場価格が130万円ほど。補助金を活用し、うまく電力を販売できればこの初期投資は3~4年で回収できるかもしれません。コージェネの商品寿命は10年ほどですから、残りの6~7年、ユーザーのメリットは非常に大きくなります。

 今、自動車市場では燃費効率の高いハイブリッドカーが売れ筋の中心となっていますが、これからは家庭用電源プラグからバッテリーに充電できるプラグインハイブリッドカーの需要が高まるでしょう。より大きな蓄電池が搭載されているプラグインハイブリッドカーなら家庭内の電力の需給バランス調整に活用することも可能です。1台あるだけで、生活はガラリと変わります。

 従来、定年退職した人は退職金を使って大型テレビやハイブリッドカーなどエネルギー消費機器を買うことが多かったことと思います。これからの時代は、エネファームや太陽光発電、プラグインハイブリッドカーのような発電システム、蓄電システムを買うようになるでしょう。発電システムであれば、エネルギーだけでなく、キャッシュも生み出すことができます。電力自由化は家庭の消費の光景すら一変させてしまうインパクトをもたらします。退職金割引のような制度を設けてもいいかもしれませんね。

 高効率で世界の先端を走る日本のコージェネが大型のものから小型のものまで地域に、ビルに、工場に、家庭に入り込み、電気を生みながら熱も活用でき、さらにはキャッシュまで生み出せるとなれば、低炭素、低コスト、かつクリーンなエネルギーシステムの構築と同時に、地方創生にもつながります。日本が世界に誇り得る明るいエネルギービジョンが描けるものと大いに期待できます。

 
前ページ前ページ 12 次ページ次ページ
 
スペシャルリポート 記事一覧
 
 
 
News & Topics

来る2月15日、コージェネ財団は、「IoTネットワークによる超スマートシティへのアプローチ」をテーマに、「コージェネシンポジウム2018」を東京・千代田区のイイノホールで開催します。翌16日には、テクニカルツアーも実施します。ぜひご参加ください。

詳細はこちら詳細はこちら

一般財団法人
コージェネレーション・
エネルギー高度利用センター

〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-16-4
アーバン虎ノ門ビル4階
TEL. 03-3500-1612
FAX 03-3500-1613