スペシャルリポート

本格化したエネルギーシステム改革
「分散型電源の要」、コージェネへの期待高まる

新たなプレーヤー、新たなモデルでコージェネビジネスの発展を

 続いて内閣府総合科学技術・イノベーション会議の久間和生議員、名古屋大学大学院環境学研究科持続的共発展教育研究センターの杉山範子特任准教授、コージェネ財団の柏木理事長が「自由化時代におけるエネルギー・環境イノベーション戦略」と題した鼎談を行った。久間氏は「狩猟」「農耕」「工業」「情報」に次ぐ第5の社会「Society 5.0」の姿を示し、その中で「エネルギーバリューチェーン」が「高度道路交通システム」や「ものづくりシステム」と並ぶコアシステムの1つになっていることを説明。杉山氏はEU(欧州連合)内の6800もの都市で「首長誓約」の下、気候エネルギー自治が進んでいる状況を紹介した。政府が策定した「エネルギー・環境イノベーション戦略」も絡めながら、地域にコージェネを導入し、熱、電気を有効活用しつつ、いかにイノベーションを起こしていくべきかについて、意見を交わし合った。

土方教久コージェネ財団専務理事
土方教久コージェネ財団専務理事

 続くパネルディスカッションでは「新たなビジネス展開とコージェネへの期待」をテーマに議論が進んだ。コーディネーターはコージェネ財団の土方教久専務理事。三菱地所開発推進部の井上俊幸部長がまちづくりを進める立場から東京・大手町の再開発事業などにおけるコージェネの利用状況について語った。日立製作所産業・流通ビジネスユニット産業ソリューション事業部産業ユーティリティソリューション本部の古賀裕司本部長は顧客企業に省エネルギーソリューションを提供する際にいかにコージェネを盛り込みながら価値を高める努力を講じているかを説明した。経済産業省資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部新エネルギーシステム課の片山弘士課長補佐はエネルギー関連政策の動向を示した上で、コージェネを「分散型エネルギーシステムの要」と表現。新たなプレーヤー、新たなビジネスモデルを生み出しながら、いかにコージェネビジネスを発展・成長させていくべきかについて議論を進めた。

 閉会の挨拶でコージェネ財団の土方専務理事は「日本はエネルギーシステム改革が本格化し、CO2排出量の大幅削減が国際公約となるという新たな時代に突入した。この新時代にコージェネはどのような展開が期待されるのか。今日の活発な議論が、新時代にコージェネが果たすべき機能、役割を向上するきっかけになることを願っている。コージェネ財団としてもエネルギー新時代にコージェネが少しでも貢献できるよう努力していきたい」と抱負を述べて締めくくった。

 
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来る2月15日、コージェネ財団は、「IoTネットワークによる超スマートシティへのアプローチ」をテーマに、「コージェネシンポジウム2018」を東京・千代田区のイイノホールで開催します。翌16日には、テクニカルツアーも実施します。ぜひご参加ください。

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