スペシャルリポート

製造業の知見・ノウハウを農業に応用
エネルギー利用効率と生産性向上を両立

パプリカ栽培ハウスで熱を余さず利用

 今回、工業団地内に新設された農場の用地面積は約3haで、そのうち約1.8haが栽培用地として当てられている。農場の運営は、豊田通商グループが出資するベジ・ドリーム栗原が担う。同社は、従来から宮城県栗原市に立地する農場でパプリカ生産を手掛けており、本工業団地内の新農場は3拠点目となる。

 パプリカ栽培ハウスでは、自動車製造工場から供給された熱を蓄熱タンクに貯槽しておき、これを冬場の夜間暖房に使用する。併せて、ハウスの側面には、一般的なフィルムよりも保温効果に優れる多層ポリカーボネートを使い、内部には保温カーテンも設置。屋根のフィルムも2重にし、さらに天井には保温スクリーンを2重張りにした。これらによって放熱を極力抑え、暖房の大幅な効率化を図っている。

 また、トヨタ自動車グループが持つ製造業の知見やノウハウを生産性向上に生かし、豊田通商グループの市場や流通に関する知見やノウハウも活用することで、新しい農商工連携モデルの確立を目指す「農・商・工連携プロジェクト」も進める。国産野菜の安定供給および市場拡大による自給率向上のほか、製造業のノウハウを活用して生産性を高め、さらにはコージェネの排熱を使ってエネルギーの高効率利用を実現する方針だ。

農・商・工連携プロジェクト

農・商・工連携プロジェクト
 

 工場と農場とが一体となってエネルギーマネジメントを実施することで、全体でのCO2(二酸化炭素)排出量を低減。また、トヨタ自動車グループのものづくりの技術を応用するなどして、地域とともに、競争力のある農業生産のあり方を追求する。

 
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