スペシャルリポート

グリーン化・クリーン化する
分散型エネルギーシステム

プラントを連携、面的活用でエネルギー消費効率を向上

佐々木 邦治(ささき くにはる)氏 丸の内熱供給 代表取締役専務執行役員
佐々木 邦治(ささき くにはる)氏
丸の内熱供給 代表取締役専務執行役員

佐々木邦治氏(以下敬称略):丸の内熱供給は東京のビジネスの中心地である大手町、丸の内、有楽町地区で地域冷暖房事業を行っています。約120ヘクタールのエリア面積内でプラントを連携し、蒸気・冷水のネットワークを張り巡らせています。

 街区の中には事業主様が所有するコージェネシステムと、私たちが所有するコージェネシステムがあります。コージェネの排熱を蒸気のネットワークに流し込み、面的に活用することで、ビル単体では使い切れない排熱を通年でほぼ全量活用するシステムを構築しています。

 2016年に竣工した「大手町フィナンシャルシティ グランキューブ」では、さらに高効率化を進めるため、開発街区の中に温水ネットワークをつくりました。コージェネのジャケット冷却水のほかに、これまで使われていなかったガスコージェネシステムのインタークーラー冷却水や、中水を利用するヒートポンプを導入し、温水を供給するシステムを構築しました。

 インタークーラー冷却水を熱源水としたヒートポンプは冬季でもエネルギー消費効率(COP)が7.0を超えるなど高効率な運用実績を挙げています。都市未利用熱を有効活用することで省エネを実現した例といえます。

 大手町地区では5つのプラントを連携させていますが、連携前に1.05だった製造ベースの冷熱COPが新しいプラントとつながるたびに向上し、現在は1・60にまでに達してきています。最新鋭のプラントを優先的に運転することで、地区全体の効率を上げることが可能になっています。

丸の内熱供給:CGSの排熱を蒸気ネットワークで面的に活用
丸の内熱供給:CGSの排熱を蒸気ネットワークで面的に活用
 

 
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