柏木:技術、制度など多方面から貴重なお話をいただきました。最後に一言ずつお願いします。
小西:脱炭素の時代を迎え、「ガス会社は大丈夫か」と言われることがありますが、我々にできることはまだまだたくさんあります。ガスだけでなく電力も含めたエネルギー全体で脱炭素を進めることに意味があります。コージェネについても、今までにない発展系にも取り組んでいきたい。支援や指導をいただきながら、持続可能な取り組みを進めていきます。
森本:社外取締役を務めるINPEXの事業を見ていて、国内で閉じるのではなく、アジアの新興国さらにはオーストラリアやニュージーランドなどの国々も含めて脱炭素スキームを構築する重要性を改めて感じています。
私は東京都のエネルギー問題アドバイザリーボードにも参画しています。東京都も成田空港と同様に、羽田空港や東京湾沿岸の産業地帯でエネルギートランスフォーメーションを実現し、水素活用を推進する挑戦を始めています。自治体と政府とのコミュニケーションが重要であり、しっかり進めたいと思っているところです。
柏木:これから進めるべき“異次元の”省エネにおいて、コージェネは極めて有用なツールです。エネファームから産業用システムまで、様々な形でお役に立てます。エネルギーシステムの自由化によって、大規模電源と分散型電源の共存が不可欠になる中、分散型エネルギーシステムの核としての役割も期待されます。これから合成燃料や水素の普及が進めば、コージェネの活用により、カーボンニュートラルな地域社会の形成も可能になります。
カーボンニュートラルへのトランジションには多様なアプローチがあります。どの道を選ぶのかを模索しつつ、これからのトランジションを乗り切ることが重要だと思います。
