スペシャルリポート

超スマートシティとコージェネレーション」
エネルギーとデジタルを融合、日本の成長戦略の要に

ITの発展でスマートシティへの期待や関心が盛り返した

柏木 孝夫(かしわぎ たかお) 氏
柏木 孝夫(かしわぎ たかお) 氏
東京工業大学 特命教授/名誉教授
コージェネ財団 理事長
1946年東京生まれ。70年、東京工業大学工学部生産機械工学科卒。79年、博士号取得。東京工業大学工学部助教授、東京農工大学工学部教授、東京農工大学大学院教授などを歴任後、2007年より東京工業大学ソリューション研究機構教授、12年より特命教授/名誉教授。11年よりコージェネ財団理事長。経済産業省の総合資源エネルギー調査会新エネルギー部会長などを歴任し長年、国のエネルギー政策づくりに深くかかわる。現在、同調査会の省エネルギー・新エネルギー分科会長、基本政策分科会委員などを務める。主な著書に「スマート革命」「エネルギー革命」「コージェネ革命」など。

柏木: スマートコミュニティーに関しては、国内で2010年以降、横浜市、愛知県豊田氏、京都府けいはんな学研都市、福岡県北九州市の4地域で実証実験が行われました。経済産業省は4年間で440億円の資金を投入しています。それが一段落したと思ったら、今、再びスマートシティへの注目が高まり、盛り返してきた。当時と今で何が変わってきたのでしょうか。

山根: 当時はグリッドの中で電気をどう有効に使うかという、グリッドに閉じた話でした。本来は、エネルギーマネジメントが自動化され、他にもアプリケーションがついて利用者がより便利になってこそ普及するものだったと思います。

 今はIoT、AIといった新しいテクノロジーが出てきています。エネルギーとそれらのテクノロジーを組み合わせることで、より便利で効率的なシステムを作り上げることができます。エネルギーマネジメントを確認するのもスマートフォンで可能。

 ホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)のパネルなども必要ありません。考えてみれば2007年まではガラケーの時代でしたから限界がありました。ITのさらなる発展があって、再びスマートシティに対する期待や関心が高まってきたのだと感じます。

 
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